こんにちは。ヴァルキリーアーチーのG鈴木です。今回もまた、洋楽ロックに触れさせて頂きまして、より深いロックについてお話しさせて頂きたいと思います。
時は1980年代後期、ハードロックバンド「ボンジョビ」の登場によって新しい世代のロックブームは始まりました。
このムーブメントは後のLAメタルにも繋がることになるのですが、当時は、特に本当にギタリストのテクニカルな面が最も上がった時代とも言え、ポップな売れ線バンドからLAガンズのようなロックンロールバンドもいれば、イングヴェイ・マルムスティーンのような速弾きギタリストのスーパーギターリストが彗星の如く現れるなど、二重にも三重にもあらゆるスタイルの方向性を持ったバンド、ギタリストが山ほど出てきた時代でありました。
当時のレコードセールス面でのトップは、ボンジョビ、デフ・レパードのツートップでしたが、ハードロック自体の人気がアメリカを中心に世界中に輪をかけ、老舗ホワイトスネイクの「サーペンスアルバム」に関しては全米全英だけでなく、世界各地でビッグセールスを飛ばす、ある種のアルバム・ブームを作っていきました。
このハードロックブームの中でも、王道ロックンロールジャンルを持ち込んだ「ガンズ&ローゼス」も新人ながら高いソングライター面を持ち、彼らもやがて「時の人」になっていきます。
今、振り返ってみますと、この80年代黄金期はMTVと大手レコード会社の思惑によって凄くコントロールされていたと感じます。
またアメリカ以外では、ブリティッシュ系ですと、重鎮アイアン・メイデン等が活躍はしていたものの、アメリカのいわゆる「ヘアーメタル」と称されるロックの勢いには彼らとて勝負にならず、このギタリスト逹のレベルが著しく上がったため、バンド内での主権争いが曲のクレジットまでに影響を及ぼす等、至る所でヒットチャートが変わると言う、現在では考えられないものであったと考えます。
正に、80年代のMTVとレコード会社による戦略、方程式が成り立っていたハードロック黄金期といえます。しかし、その方程式も長くは続くものではありませんでした。
次回は、90年代にあるきっかけからロック史が変わった出来事をより、分かりやすくお伝えできたらと思います。 G鈴木
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