こんにちは。ヴァルキリー・アーチーのG鈴木です。前回に引き続き、テーマは「GTRについて考えてみる」です。
最終的には次期型GTRについて触れていきたいと考えていますが、まずは、R32~34までの第二世代からですね。一般的に、普通の人にはGTRとは、どんなイメージなのでしょうか?レース、サーキット、、、、普通の人には当たり前ですが、速いスポーツカーでしょう(笑)
1989年デビュー当時には当時、国内最高峰レース、グループAにてシリーズ全戦全勝と言う偉業を成し遂げましたが、日産ワークスの星野選手、長谷見選手によると、4WDであったことが当初はかなり戸惑ったとの事です。確かに4輪駆動と言えばラリーのイメージですからね。
ここまでは、通常のジャーナリストの普通の見解ですが、私なりに長くGTRを「らしさ」と言う観点で考えたいと思います。スカイラインGTRはR32の登場により、このトルクスピリット4WDとアテーサという電子制御によって一躍、性能も全て一新することが出来ました。
しかし、R33、34、そして新型のR35もそうなのですが、結果、後のブランド形成に自ら型を作ってしまったように思えてならないのです。また、セダンタイプのボディーを持ちながら、世界一級のスポーツカーに勝とうとしてしまったことのより、本来のハコスカGTRの方向性から、実は大きくずれてしまったと言わざる得ません。
勿論、R32はメカニズムは大変素晴らしいと今でも感じていますが、それこそが、ある一定方向の車作りに、どうしてもなってしまった気がします。
この時代、実は欧州メーカーの車作りは基本、後輪駆動、そしてドライビングの質を高めたハンドリング追及する方向性を取っており、後輪駆動こそが、ある種、ステイタスとなっていました。かくして、日本はどうなっていたかと申しますと、4WDラッシュでありました。
そして、自動車メーカー首脳の考え方もパワーを上げたら4駆と言う、単純な発想に流れていたことは否めません。この道こそが、R33以降のGTRの方向性に槍を入れてしまったのだと私は考えます。
次回は「何故、スポーツカーは4WDであるべきではないのか?」をGTRのメカニズムを追った形で説明したいと思います。
Valkyrie Archie G鈴木
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