今回は、前回に引き続きPart2です。こちらの旧スカイラインER34のブリスター式エアロについて、お話ししましたが、このスカイライン(ER34の)サイドエアロ幅はBnr−34(GTR)を軽く凌ぐ幅を持っています。
※前後左右15cmワイド
元々、こちらを製作されたデザイナーの方は、極端なワイドボディー自体に戸惑いは感じてものの、「生涯に一度スカイラインに全てのアイデアを投入したフルキット・エアロを造ってみたかった」との事でした。
国産車デザインは、過去何かと「いかついガンダムデザイン」と評されてしまう事がありましたが、それらはあくまで悪いデザイン方向に行ってしまった場合であり、実質の良質なサンライズのガンダムデザインとは大きく違います。
では、エアロデザインに於いて今後はどのような形で自動車は進むべきか?現在エアロ界は、海外からの影響であったり、派手な方向もあれぱ、落ち着いたスタイル等様々です。
一昔前よりは、その車の持つ雰囲気を大事に巧く引き出しているエアロが国産メーカーの中でもかなり増えて来たかと思います。
しかし、これからの電気自動車から始まる新しいタイプに関しては今までとは勝手の違うものとなり得ますから、ライン一つ一つにしてもエレクトリックに繋がる雰囲気を持ち合わせていなければ、既存のスタイルに戻ってしまうだけです。
自動車が電動化された場合、走行安定面ではハンドリング、サスペンション、ボディー剛性の向上とともにエアロダイナミクスが非常に重要な要素となっていきます。現行のデザイン車両のトレンドとしてプレスを鋭角に使う空力処理デザインも、その一つの例として挙げられます。
セダン、SUV、ミニバンと言えど車体安定性は今後、自動車メーカーも力を入れていく事は間違いないありませんが、花形スーパーカーは当然、日本を代表する「スカイライン」や「日産GTR」に関しては、伝統を残しつつも、新たなエクステリア・エアロデザインの追求が必要不可欠であると考えます。
個人的には、メカニズムありきからデザインとシンクロさせる部分とデザインからメカニズムを設計する双方から考えたものが、新しい電気自動車デザインには相応しいと感じます。
新たな電気自動車の扉は間もなく、すぐそこまで来ているのです。
ご愛読、ありがとうございました。
横浜山手 Valkyrie Archie G鈴木
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