今回は、日産のスポーツカーの行方についてのお話ししたいと思います。
日産と言えば、やはり主役はGTRですが私自身も2000年代はスカイラインR34GTRを所有していました。スーパートルクスピリット4WDの伝統ある直列6気筒エンジン。スポーツカーとしては申し分ない程の魅力を持った車でした。
日産自動車問わず、90年代から2000年代にかけての国産自動車メーカーは目まぐるしい程のスポーツカーを発表していました。現在の国産スポーツカーの状況はどうかというと、トヨタ/スバルの86にBRZを主軸にスープラやSTIと、この2メーカーは非常に元気です。
ホンダに於いては、NSXの生産中止が決まり三菱やマツダに関しても、往年の魅力あるスポーツカーは不在のままです
そして、日産はどうかというと先日、日産GTR Tスペックを発表しましたがGTRに関してはR35は、この辺りで一旦終焉となる可能性が高いと考えられます。現在の目玉は、国内導入もある日産フェアレディZとなりますが、この車の登場は素晴らしい事だと思います。
しかし、上記の90年代と比較するとスポーツカー、特に日産については明らかに過去のスポーツイメージからは、程遠くなって来てしまっている気がします。まずエンジンやシャシーの流用、デバイスも含め、今の時代からしたら仕方ない事なのですが、やはり往年の日産と言えば、走りを意識したFR。
フェアレディZに続く、名車シルビアやブルーバード等の復活があれば尚、良いと思うのです。
個人的に、現在の日産スポーツはニスモに頼り過ぎている感が否めなく、ベースモデルによるいわゆるワクワクするようなベース車そのものの魅力ある車造りが足りず、日産らしさを少し失っているような気がします。
2021年の現在、世界では国産スポーツカーの評価が高まっています。電気自動車の未来シフトはあっても開発者の思いが伝わるような車造り、日産にしか出来ないモノづくりが復活できれば、新たに世界への扉が開けるような気がします。
90年代は正に、若者が月の給料を大半に車へつぎ込むという現象があった程です。
世界のマーケティング事情や現コロナを考えたら、致し方ない事が十分にあると考えますが、今後の日産スポーツの行方を考えた場合、やはりそこには、走りであったり、若者が歓喜するようなベクトルを導き出せれば、かつての元気の良い日産が帰って来るのではないでしょうか。
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