今回で、日産ローレル記事はPart3になります。日産と言えば、ひと昔は「走りの日産」と言われた程、レースにも強く未だに旧車であっても魅力があります。
今回は、そんな往年を代表するローレルを施工中です。僕らは、コーティングをする際に下地処理として「研磨」を行うのですが、その重要な面で最初に確かめる事があります。
通常はカラーがソリッドかパールか等を考える技術者の方もいらっしゃいますが、最初の時点で、「塗装の硬さ」をまず確かめます。
最初に行う、初期の研磨前に必ずテストし、傷を消しながら、硬さを確かめる事が非常に大切です。
通常、磨く工程では加圧と技術がありますが、最初から力任せで、この加圧はしていきません。
特に当店のようなブラックブース内では、あるゆる小さな傷から研磨中に加圧した研磨による自身のキズがすぐに発覚してしまうため、テストの段階でどのコンパウンドがノーマル加圧の時点で、合っているか?を探し当てます。これらは、傷消し度合いのメニューによっても変わりますが、傷消しテストと同時に艶加減の表情がどのように変わっていくか?等も仕上げバリエーションの中で、初期研磨に対するアプローチを変えていくことがあります。
これらの最初の手順で、加圧も加える事もあるのですが、どのようなイメージで仕上がりをするか?は、この時点から始まっています。
【初期研磨後】
今回のローレルに関しては、水垢等が深く染み付いており、その箇所へは「サンディング」というペーパーがけを行いました。
※深いクレーターは、研磨では限界があるため。
通常は、余程でなければ行う事はありませんが、今回はお客様の要望に答え、数工程入れたサンディング作業を施しております。上記写真のような、1工程目で大切な事は、目的の傷消しを達成するです。
そして、2つ目は1工程目の艶加減と質が、今回の完成後メニューにこの時点で達成しているかです。特に、サンディング箇所や深い傷消しを行った場合、周りとのトーンが変わってしまうため、1工程目では調整もある程度行っています。
次回は、ローレルに関してはファイナルエピソード、仕上げに関して、水溶液樹脂コートを塗り込み作業が入り、一気に艶ともに鮮明度を上げていきます。
ご愛読、ありがとうございました。
【完成後】
横浜山手Valkyrie Archie G鈴木
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