今回はですね、車のコーティングの仕事ではなく、クルーザーのコーティング依頼を頂きまして、本日は神奈川県浦賀に行って来ました。浦賀と言えば、「ペリー上陸」ですよね。歴史的にも、有名な場所。
施工自体は、まだ先になりますが船の施工ですから、あらゆるテストをして検証からしていかねばなりません。クライアントは、以前ご紹介させて頂いた横浜市宍戸精工の宍戸社長です。
到着して、すぐにこの景色です。青空が高く広がり、無数の豪華なクルーザー。
豪華さと歴史的名所にワクワクします。
そして、宍戸社長は船内に私を招いて、飲み物と海や歴史にまつわる話しをしてくださいました。
ここは、幕末に黒船が到来した土地でありますが、島流しされた武士達が最期となる場所でもあったそうです。想像で考えても、当時の幕府の意向は多数の黒船に取り囲まれたときに、どのようなものであったのか?と考えさせられますね。
船内でらもてなして頂いた後、いよいよ船のチェックです。
ボディー全体はコンパクトな印象ですが全長は12メートルオーバーですから迫力は凄まじいものがありましたね。
その名も、何と「ブラックバール号」
まず、甲板の材質ですが、全体含めてクリア塗装ではく、白ゲルコートによるものです。また、傷もかなりありますから、これは通常の研磨で歯が立つものではありません。
本日は、どのような感じになるか、いくつかテストをしてイメージを作ります。クリア質がない分、ポリッシュによる加圧は使えますが、先に油分、無機質を完全に取り除く作業は車と一緒です。
そして、研磨テスト。
写真上のように、クリーナー処理後のコンパウンド性能を活かしたチェックをしました。勿論、現状より綺麗になることは検証出来ましたが、元からある傷や油分に関しては、限界があることは分かりました。
今回は弱酸性のクリーナーを使用しましたが、これではまず厳しい結果となるでしょう。
つまり、もっと強い物質を使用するべきで、そうなるとセオリーは組み立て易くなります。またバフによる研磨は、むしろ仕上げと使用し、その手間でキズの置き換えをするサンディングが有効と考えます。
二階フロアは比較的綺麗ですが、特にこちらはメイン操縦席ですので、何とか見違える位にしたいと考えます。イメージ案は大体固まりましたが、もう一つ問題かまあります。
それは、潮や強い日差しでやられてしまった金属パーツです。金属に対しての研磨は可能ですがパイプ類に対しては量があまりに多いのです。
この船の名前は、ブラックパール号。
世界的有名な映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」から取られた名前だそうなので、あの雰囲気のテイストを若干、入れてみるとユニークかもしれません。
こちらが、弊社独自の「レリックエイジング加工」です。古さと錆を敢えて活かした高級感ある仕上げが可能な技術です。
ネジやボルト一つでも、リアルなビンテージに仕立てる事が可能となります。また汚れても更にリアル感を出せるものなので、これらをいくつかの箇所に取り入る事も視野に入りました。
少しアイデアを練り、オンリーワンなクルーザーにできる事を考えたいと思います。
最後は、記念に写真を撮らせて頂きました。
そして、今回招いて頂いた宍戸社長様。彼は、敏腕な経営者でありながら、超一級の金属加工のスペシャリスト。単に普通に綺麗にしただけでは、彼を驚かす事は出来ないでしょう。
今回は、とても楽しい時間となりました。是非、このクルーザーの仕上がりを多くの方に見て頂けたら良いですね。
今回も、ご愛読ありがとうございました。
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