そんなポルシェの中でも、速さだけでなく、ラグジュアリー性を兼ねたボクスターは魅力たっぷりの車です。オーダーされたのは、コーティング&とボンネットとフロントボンネットのプロテクションフィルムの施工です。
〖写真は完成後〗
ボクスターは、ポルシェの中でも走りに特化させた車というよりは、ビジュアルと快適性を求めたセグメントの部類です。そして、塗装硬質は、硬めなのが特徴です。
通常の手順通り、洗車→無機質除去→有機質除去。年式を考えても、これだけ塗装コンディションが良い固体も珍しいかと思います。プロテクションフィルムを貼るということを考えると、その部分も綺麗な面にしておかなければなりません。フィルム施工を得意としている業者さんは無数に存在しますが、その前の下地処理に関しては丁寧に仕上げられていることは、そう多くはありません。
当店は、デイティリングのプロのショップですから、この点は念入りに傷を取ることにも当然手入れていきます。
※下地洗浄では、特に細かい隙間などから汚れを取っていきます。
下地洗浄は、スムーズに完了し、研磨工程が入っていきます。ブラックブースでボディーを診断をした場合、どんなに綺麗な車両でも、それなりに傷が入っているものなのですが、今回に関しては、傷の量があまりに少なく、これには本当に驚いてしまいました。また、同じポルシェのカイエンの塗装硬質とは、また違うニュアンスでした。
研摩前は、全体にマスキング。この時点で、ある程度の光沢が出ている場合とそうでない場合では大きく変わっていきます。クリア塗装の劣化が酷い場合は研磨の入れ方は変わっていきます。
全体のポリッシュから、細かい部分まで念入りに磨いていき、初期の研磨では傷が消えていく瞬間を見極めることが大切です。硬い塗装ではそう問題はありませんが、弱い塗装では傷が消える瞬間を過研磨することにより、研磨側による傷が大きく付いてしまいます。
エンブレム付近や狭い箇所はミニポリッシャーを使用し、細かい処理を行います。傷を取ることの目的の初期研磨が終わり、艶を出す目的の仕上げ研磨工程にて、どんどん艶を出していきます。この仕上げの研磨は、塗装の状態により使用するコンパウンドも変わります。いかに、滑らかに仕上げられるかが、この時点でほぼ決まっていくので、研磨によるマッチングは技術師のやりたい形で終えるのでなく、あくまで塗装側の必要とされていることを念頭に置くことが大事だと思います。
研摩後は、ガラス系コーティング剤と化型ハイブリッドガラスコートを使用しました。撥水性能を主体としながら、硬化具合及び美観を整えるアプローチです。
~施工完了~
傷処理と元の塗装を活かした艶、光沢面は表現でできたかと思います。また、この次にプロテクションフィルム施工も続きますが、施工1ヵ月後にもボディー検診、トップコートの塗布を行う予定です。
次回は、プロテクションフィルム施工の模様をお伝えしたいと思います。
〖ヴァルキリーアーチー〗
横浜市中区本牧間門25-11プロミネンス本牧103
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