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プロスペック・コーティング完了


今回は、メルセデスベンツAMG-GLE45Sのカーコーティング作業経過です。


オーナー様からは、前回のデイーラーガラスコーティングから撥水性能も落ちており、プロショップでの施工を一度体験したいとのことで、ご依頼を受けました。



メニューは当店による本格的な仕様のプロスペック、オーダーのよるタイプBです。



コーティングメニューは、おおまかに2種類に分かれ、2日間施工の「エコスペック」と「プロスペック」になります。双方ともに、サイズ別の価格になりますが、エコスペックは外資系デイーラー施工にレベルに+α手を入れたものを。



プロスペックに関しては、デイラー以外のーティング専門店でも、手が出せない傷を取る領域の下地処理が入ります。施工日数は計6日間程。ブラックブースによる傷を綺麗に取る技術は、通常の研磨とはアプローチが異なり、傷を塗装限界まで消していくことが可能です。



まずは、ホイール洗浄から入り、ボディー全体と、そして各パーツの隅々までシャンプーを使い、専用のブラシで落としていきます。この時点で、細かい隙間などの汚れを見失わないように、満遍なく丁寧に作業していきます。ガソリンスタンドでの洗車を見るとよく分かるのですが、作業に時間制限がある場合、どうしても力まかせの行為になってしまったり、ボディーに対しても、負担がかかる洗車が行われてしまっています。


これらは、結果、塗装肌を傷つけてしまうので、洗浄は細かく、優しくが基本です。汚れが落ちない場合は、ケミカル剤の力で落とせば良いのですから。このように、車両全体の洗浄を行い、この作業だけで約1日の時間を要します。




翌日は、ボディーをメインに無機質、有機質の除去作業です。こちらの念入りな作業こそ、仕上がりの完成度を引き上げる大切な要素です。無機質は保管環境により、頑固に付着していることが多く、これらを除去していくことを「スケール除去」と言います。この作業は非常に時間と手間がかかるため、1日施工のコーティング等では十分な時間が取られていないのが現状です。



いわゆる女性が化粧する前の角質取りに似ています。きちんと角質を取ってあげなければ、綺麗に化粧は出来ないことと同様で、いかに時間をかけ、確実に無機質、有機質ともに取ってあげるかが大切です。



そして、約三日間の下地洗浄が終わり、研磨作業に。



今回の車両の研磨の目的は二つです。

確実にすべての本の僅かな傷をとること、もう一つは、新車の肌を超えた透き通る滑らかな質感を達成することです。




研摩前には、全体のマスキングテープによる処理が入ります。そして、1工程目の初期研磨です。


当店の研磨の特徴として、傷に対して、あるいはボディー全域に渡る磨きを入れた際に、必要最低限の研磨を行うことを念頭に置いています。それによる最大のメリットは塗装のクリア質を大切に残すことができます。



通常の研磨時間が取れない施工店では、いかに早く磨くことが求められます。早く磨くことは、傷が早く消せるメリットと同時に、必要以上のクリアを削ってしまうことを意味します。


これらは、機械種類によるものも大きく影響しますが、この初期研磨では目標とする傷を最小限の回数で消すことに撤します。また、ブラックブース内での施工の場合、研磨中に何が起こっているか、すべて確認出来る最大のアドバンテージを持つ事が出来ます。




現在、ユーチューブ等では、コーティング性能であったり、研磨することで艶が出ることを多くフューチャーされていますが、研磨によるマッチングに於いて、殆ど触れられていません。マッチングとは、研磨後に綺麗に傷が消されるための手段そのものなのですが、多くのコーティングされている車は、このマッチングがきちんと達成されていないまま、コーティングをされていると言われています。



その分かりやすい具体例としては、研磨時の傷を消す作業による、磨き側による傷が残ってしまっているという点です。マッチングが合っていなければ、大きくバフ目が残ってしまったり、バフ目だけでなくとも、僅かなチリ目、叩きキズ等、研磨を行ったことで損傷の残る状態は、良くないのです。




初期研磨による傷を取る目的が終了した時点で、仕上げのウレタンバフによる研磨が入ります。この仕上げ研磨で、最終的な肌の質感が今回、研磨に費やした時間は2日間半程になります。プロスペックによる施工時間は長いものですが、金額に見合うクオリティーを達成していくには、欠かせない施行時間が必要不可欠であると考えます。



研摩工程も終了し、コーティングを。今回使用するコーティングは、メインに硬化型ハイブリッドガラスコート「JB」です。このコーティング剤は従来のガラスコーティングの弱点、無機質同士の成分を引き付けてしまう現象を軽減させ、また、有機質に対する付着させる軽減も同時に行える新構造のガラスコーティング剤です。


また、トップコートも上層に吹き付けてあげることで、撥水性能の向上とともに、優れた性能を持ちます。外資系デイーラーのガラスコーティングでは、到達出来ないキープ力と優れた美観を演出することが可能です。



あくまで、ボディーに対しての艶は研磨で、肌質感はコーティング剤で出していきます。



各パーツの仕上げも、全て完了です。






以上で、今回のプロスペックメニューでの施工での施工結果です。約1週間弱の時間をかけながらのものとなりますが、現在主流のみ3日施工より、より深く細かい、デイテイルの再現と実質デイ―ラーコーティングの5倍程の手間が入るコースです。


本格的なコーティングをお考えの方には、是非一度体験していただけたらと思います。




Valkyrie Archie  G鈴木







 









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